こんにちは。
九谷屋スタッフブログへようこそ。
骨壺を選ぶ――。
それは、人生の節目に訪れる大切な選択のひとつです。
けれど、いざその場になると「何を基準に選べばいいのか分からない」と迷われる方が多いのも事実です。
そこで今回は、骨壺を選ぶ際に確認していただきたい「チェックポイント」を整理しました。
迷ったとき、心を落ち着けたいときの道しるべとして、ぜひお役立てください。
1.サイズの確認
まず大切なのは、サイズの選定です。
火葬場からご遺骨をそのままお持ちになる場合、地域ごとに標準サイズが異なります。たとえば関東では7寸(約21cm)、関西では6寸(約18cm)が多いといわれています。
また、納める場所によっても適切な大きさは変わります。
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お墓のカロート(納骨室)の広さ
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納骨堂や仏壇での安置スペース
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ご自宅での手元供養
それぞれに合わせて、無理のない大きさを選ぶことが後々の安心につながります。
2.素材の選び方
骨壺には陶磁器、金属、木製、ガラスなど、さまざまな素材があります。
それぞれに特徴がありますので、保管場所やご希望の供養の形に応じてお選びください。
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陶磁器(九谷焼など):気品があり、長期保管にも向く。
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金属製:丈夫で耐久性が高いが、重みがある。
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木製やガラス製:デザイン性が高く、手元供養向き。
どれが「正解」というわけではなく、ご家族の想いに合うものが最良です。
3.色と模様
骨壺は白一色と思われがちですが、実際には多彩な色や模様があります。
九谷焼のように鮮やかな彩色を施したものは、見る人の心を明るくし、ご供養の場をあたたかく彩ります。
選ぶときは、故人のお人柄やご家族の雰囲気を思い浮かべてみてください。
「おだやかな色合いが似合う」「華やかな文様で送りたい」――そんな想いを託せるのも、骨壺ならではです。
4.納める場所の確認
骨壺は選んで終わりではなく、どこに納めるかも重要です。
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お墓の場合:カロートの高さや入口の広さを確認。
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納骨堂の場合:棚の寸法や骨壺の制限があることも。
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自宅保管の場合:直射日光や湿気を避ける工夫が必要。
事前に確認しておくことで、「せっかく選んだのに納まらない」といった後悔を防げます。
5.保管環境
長期にわたりご遺骨を守るためには、保管環境にも配慮が必要です。
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湿気や結露を避ける
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定期的な換気やお手入れを心がける
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防虫・防カビ対策をしておく
骨壺そのものの美しさを保つとともに、ご遺骨を清らかにお守りするための大切な要素です。
6.ご予算と納得感
価格帯は素材や技法によって大きく異なります。
ただし、高ければよいというものではありません。
「この骨壺に故人を託したい」と心から思えるかどうか。
その納得感こそが、後悔のない選択につながります。
7.ご家族との共有
骨壺選びは、ご家族の想いが重なる場でもあります。
一人で悩むよりも、ご家族やご親族と気持ちを分かち合いながら選ぶことで、より納得のいく選択ができるでしょう。
チェックリストまとめ
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サイズは納骨先や保管場所に合っているか
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素材は用途や供養の形にふさわしいか
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色や模様は故人らしさを映しているか
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納める場所の寸法や規定を確認したか
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保管環境の工夫は考えられているか
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ご予算と心の納得感は一致しているか
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ご家族と気持ちを共有できたか
おわりに
骨壺を選ぶという行為は、単なる“器の選択”ではありません。
それは、ご家族の想いを未来へつなぐ大切な時間です。
迷うことは自然なこと。
どうぞ焦らず、ひとつひとつの要素を確かめながら、心に沿う一品をお選びください。
九谷屋は、そのお手伝いを誠実に担わせていただきます。