こんにちは。
九谷屋スタッフブログへようこそ。 ご家族をお見送りする時、「大切な品を一緒に納めてあげたい」と願われる方は少なくありません。
お手紙や写真、お気に入りの小物など――思い出とともに見送りたい、そのお気持ちはとても自然なものです。
けれど実は、「骨壺に入れてよいもの・避けた方がよいもの」には、いくつかの決まりや注意点がございます。
今回は、副葬品や思い出の品について、知っておきたい基礎知識をまとめました。火葬時に入れられるもの・入れられないもの まず、火葬の際、「お花や手紙を棺に入れてもいいですか?」というご質問をよくいただきます。
一般的には――
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生花やお手紙、折り鶴などの紙製品、小さなぬいぐるみ等
…問題なく入れられることが多いです。 -
眼鏡・時計・貴金属・プラスチック製品
…火葬時に溶けたり、黒煙や有害ガスが出たりするため、ほとんどの火葬場でお控えいただいています。
また、ペースメーカーやスプレー缶など爆発性のあるものは絶対に入れてはいけません。
火葬場ごとに細かな基準がありますので、迷われる場合は葬儀社や火葬場にご相談されるのが安心です。 骨壺に「入れてよいもの」「避けたいもの」 ご遺骨とともに、骨壺に「何か」を入れることについても、ご質問をいただくことが増えました。
主な考え方は次のとおりです。 【入れてよい場合が多いもの】
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火葬時に一緒に焼いた遺品の灰や焼け残った小物
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お手紙や折り鶴など、ごく小さな紙製品
いずれも、火葬済みで燃え残りやガスの発生がないものであれば、多くの場合問題ありません。 【避けた方がよいもの】
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金属・ガラス・プラスチック製品・土や砂・食品などの有機物
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湿気を含むものや分解・腐敗しやすいもの
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宗教上の理由で禁止されている副葬品
これらは、骨壺内部で変質・腐敗・カビ・虫害の原因になることがあります。
また、墓地や納骨堂によっては副葬品全般を禁止している場合もあります。 納骨の際の注意点 納骨時に副葬品を一緒にお墓や納骨堂へ入れたいと希望される場合、各施設の規則にご注意ください。
「ご遺骨以外の物は納められません」とされている霊園や寺院も多く、事前確認が必要です。 特に公営墓地や納骨堂では、骨壺の中身を検査することはありませんが、後々のトラブルを避けるためにもルールに従うことが大切です。 宗教・地域・習慣による違い 宗派や地域によっては、「副葬品を必ず入れる」「逆に一切入れない」という習慣がある場合もございます。
たとえば――
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真宗では原則として副葬品を入れない習慣が一般的
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神道やカトリックでは特定の品のみ認める場合も
ご家族やご親族、菩提寺のご意向を大切にされるとよいでしょう。 迷ったときは、想いをかたちに 「何も入れてはいけないのだろうか」「気持ちだけでも添えたい」――
そうした時は、お手紙や思い出のお品をそっとご遺骨のそばに置く、あるいはご自宅の小さな祭壇やメモリアルコーナーで手元供養として残すなど、形を変えて想いを託すこともできます。 どんな形であれ、故人への想いはきっと届いているはずです。 おわりに お見送りのときの「ひと手間」は、ご家族の気持ちを和らげる大切なもの。
けれど、ご遺骨や骨壺に関しては、ルールや習慣も大切にしてあげてください。
ご不明な点は、どうぞ久谷屋までお気軽にご相談くださいませ。