九谷屋のブログへようこそ。
弊社は大正12年の創業以来、九谷焼をはじめ工芸品を専門に取り扱っている企業です。
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骨壺は一度納骨すると、お墓や納骨堂に長く安置されるものです。
そのため、多くの方は「骨壺を定期的に手入れするものなのか?」と疑問に思われるかもしれません。
お墓に納めたらそのままにしていらっしゃる方も多いかと思います。
実際、骨壺とはお骨を良い状態で保つために作られたものですから、頻繁なお手入れは必要ありません。
では、どのような場合に骨壺の手入れが必要になるのでしょうか。
見ていきましょう。
- お墓の改装や移転(改葬)のとき
お墓の建て替えや、別の場所へ移す際には、骨壺を一時的に取り出すことがあります。
このタイミングで以下の点を確認しましょう。
・骨壺の表面にヒビや破損がないか
・蓋がしっかり閉まっているか
・内部に湿気やカビが発生していないか
改葬の際には、ご遺骨を取り出して新しい骨壺に移すこともあります。
そのため、長年使用していた骨壺の状態をチェックし、必要に応じて交換を検討すると良いでしょう。
2.お墓参りの際に状態を確認するとき
お墓参りの際には、お墓の掃除をすることが多いですが、納骨室の状態も時折チェックすると安心です。
特に注意したいポイント
・納骨室の湿気
湿気がこもりやすい場合、結露やカビが発生することがあります。
・骨壺の蓋の状態
しっかり密閉されているか確認するすることも大切です。
・虫害の兆候
骨壺の周りに小さな虫がいないか、異変がないかをチェックしましょう。
定期的に状態を確認し、異常があれば早めに対策を講じることが大切です。
3.納骨堂や手元供養の場合
納骨堂に安置している場合や、ご自宅で手元供養をしている場合は、お墓よりも骨壺を目にする機会が多いでしょう。
そのため、以下のようなタイミングで手入れを行うと良いでしょう。
・ホコリや汚れの掃除
陶器や金属の骨壺は表面のホコリを柔らかい布で拭くことで、美しい状態を保てます。
・湿気対策
室内の湿度が高くなる季節には、乾燥剤を交換してカビの発生を防ぎましょう。
・蓋のチェック
万が一、蓋に緩みがある場合は適切に調整し、必要に応じてテープなどで補強します。
ゆがみがひどい場合には、骨壺自体の交換の検討が必要です。
4.特別な供養の際
命日やお盆、法要の際に、骨壺の手入れを行うのも良いタイミングです。
・骨壺を清める意味を込めて、優しく拭く
・供養の気持ちを込めて、新しい白布をかぶせる
・湿気が気になる場合は、乾燥剤を新しいものに交換する
このように、お手入れを通じて故人を偲ぶことも大切な供養のひとつといえます。
■まとめ
骨壺は頻繁に手入れをするものではありませんが、特定のタイミングで状態を確認し、適切なメンテナンスを行うことで、ご遺骨をより良い環境で保つことができます。
・改葬の際にチェックし、必要なら交換を検討
・お墓参りの際に納骨室の状態を確認
・納骨堂や手元供養の場合は、定期的にお手入れ
・命日や法要の際に、供養の気持ちを込めて手入れをする
以上の機会がございましたら、ぜひ骨壺の状態を確認してみてください。
お読みいただきありがとうございました。
九谷屋では、北陸地方を代表する伝統工芸品である九谷焼の素焼き骨壺をご提供しております。 宮内庁にも携わった作家の形づくる、良質で安価な一品をぜひ一度ご覧になってくださいませ。