九谷屋のブログへようこそ。
弊社は大正12年の創業以来、九谷焼をはじめ工芸品を専門に取り扱っている企業です。
当ブログでは焼物の魅力や、有用な情報をわかりやすく、お客様へと発信させていただきます。
今回のテーマは「骨壺のサイズの選び方」です。
■男性用・女性用で区分けはない
まず、よくご質問をいただくのが、「男性用・女性用」でサイズが違ってくるのか、ということです。
これには違いがありません。
性別よりも、お住まいの地域や供養の形態によって違いが生じ、男性でも女性でも、そちらの要素に準じたサイズをお選びいただくことになります。
■サイズの種類
骨壺は、小さなものでは2寸(直径約6cm)、大きなものでは尺寸(直径約31.5cm)まで、様々なサイズがあります。
■東日本と西日本の違い
東日本ではご遺骨をすべて納めるため7寸のサイズが標準的です。
西日本では、一部の御遺骨を拾い、残りは火葬場で供養される「部分収集」が一般的のため、6寸のサイズが選ばれることが多くあります。
ただし、地域や風習、ご遺族の意向により収集する量に違いがあり、昨今では東日本と同様にすべてのご遺骨を納めることもあり、選ぶべき骨壺のサイズは変わってきます。
■手元供養
ご遺骨を分割して、ご遺族のお住まいや故人ゆかりの場所で供養することもございます。
その場合は東日本でも2寸サイズと6寸サイズの複数とするなど、選択肢は広がります。
土地やご遺族にこだわりがない場合、特に決まりや慣習はございません。
■お墓や納骨堂の指定
注意すべき点として、収骨するお墓や納骨堂で入り切る骨壺の大きさが決まっている場合があります。
特に古い墓室などは6寸でも大きすぎる場合もございますので、あらかじめサイズを測ることを推奨します。
6寸サイズは、高さ20.5cm、直径18.2cm、容量5389ccです。
7寸サイズは、高さ25.5cm、直径21.7cm、容量9430ccです。
どちらも概寸ですので、あくまで参考例としてお役立てください。
■8寸、尺寸サイズはどのようなときに使用するか
8寸、尺寸サイズは基本的に複数の故人のご遺骨を納めるサイズです。
たとえば改葬の折、ご先祖の墓を一つにまとまる場合に使用します。
■小さいお子様のご遺骨
一般に、赤ちゃんや水子供養は2寸~3寸サイズの骨壺でよいとされています。
決まりや慣習はございませんので、通常の大きさの骨壺でも大丈夫です。
■ペットの場合
大型犬のサイズで6寸~7寸サイズとされています。
ここから中型犬は5寸、小型犬や猫は4寸、小動物は3寸以下のサイズを目安としていただければよいかと存じます。
今回は骨壺のサイズの選び方を掴んでいただきました。
次回は骨壺の各素材の特色を紹介していきます。
お読みいただきありがとうございました。
九谷屋では、北陸地方を代表する伝統工芸品である九谷焼の素焼き骨壺をご提供しております。
宮内庁にも携わった作家の形づくる、良質で安価な一品をぜひ一度ご覧になっていただければ幸いです。