九谷屋のブログへようこそ。
弊社は大正12年の創業以来、九谷焼をはじめ工芸品を専門に取り扱っている企業です。
当ブログでは焼物の魅力や、有用な情報をわかりやすく、お客様へと発信させていただきます。
今回のテーマは「素焼き骨壺の様々な特色」です。
素焼き骨壺の特色とは──
■持ち運びがしやすい
前回「素焼き骨壺の核心」でお伝えしたのは、透過性が高くご遺骨の保護・保存に最適であることでした。
それは当社独自の温度で焼き、釉薬を使わないことが理由でしたが、その製法はもうひとつの特色を生み出します。
それは、比較的軽量であるということです。
軽く、しかも滑りにくいので、移動や出し入れの負担が少なく、万が一の心配が抑えられるのです。
■自然で温かみのある風合い
素焼きの骨壺は釉薬を使用しないため、土そのものの風合いが濃く保たれています。
良質な素焼き骨壺は、シンプルで美しく、品格と安心感をたたえる姿形をしております。
逆に言えば、土や製造過程の質にごまかしがきかないため、作り手によって品質に差が生じる製法でもあります。
■環境にやさしい
通常の墓室や納骨室に安置する場合、ご遺骨の状態を長く保ちます。
しかし、じかに土へと埋葬した場合、そのまま土に還りやすいと言われています。
また、海などに沈めた場合も時間をかければ自然に還ると考えられていますので、需要の増え始めている自然葬に適しているといえます。
■オーダーメイドでのデザインが可能
釉薬を使わないため、書き込みができます。
戒名や生前のお名前名工による写経や絵付け、またご遺族のメッセージ記入など、様々な意匠を実現していただけます。
またインクや絵の具を使用した部分だけニスを塗ることで、通気性を保ちながら消えにくくすることも可能です。
今回は素焼き骨壺の様々な特色を掴んでいただきました。
次回は骨壺のサイズ選びを、わかりやすくお伝えいたします。
お読みいただきありがとうございました。
九谷屋では、北陸地方を代表する伝統工芸品である九谷焼の素焼き骨壺をご提供しております。
宮内庁にも携わった作家の形づくる、良質で安価な一品をぜひ一度ご覧になっていただければ幸いです。