九谷屋のブログへようこそ。 弊社は大正12年の創業以来、九谷焼をはじめ工芸品を専門に取り扱っている企業です。 当ブログでは焼物の魅力や、有用な情報をわかりやすく、お客様へと発信させていただきます。
今回のテーマは「骨壺の価格について」です。
骨壺選びにどれほどのお金を出すのが適切なのか、価格に迷われることもあるかと存じます。 そのお悩みに合わせて、材質やデザインごとの一般的な相場を解説いたします。 また、骨壺の材質に関する詳しいお話は「骨壺の代表的な素材5選」に書かせていただきましたので、合わせてご参照くださいませ。
■材質ごとの価格帯
陶磁器
一般的に使用される材質で、価格帯は3,000円から20,000円程度が相場です。 シンプルな装飾のものから、伝統的な模様が描かれたものまでさまざまございます。 製法やブランド、デザインなども多岐に渡りますので、ご予算に応じてお選びいただけます。
ガラス
透明感があり、美しいデザインが特徴のガラス骨壺は、10,000円から50,000円程度のものが多くあります。 陶磁器よりも衝撃に弱い素材で、手元供養などで扱うことが多いので、破損をすると購入し直す必要があります。
金属
ステンレスや銅、ブロンズなどの金属製の骨壺は高級感がありますが、素材によって値段もまちまちです。 価格帯は20,000円から100,000円以上になることもあります。 耐久性が高いため、破損と再購入の心配は少ないかと思われます。
木材
自然素材の風合いが魅力の木製骨壺は10,000円から30,000円程度です ただし、湿気に弱いため、手元に置く場合は手入れや定期的な交換が必要になることもあります。 また、希少な木材を使用していれば、数十万円するものもあります。
石材
石材の骨壺は耐久性も保存性もよく、高級感があります。 高級感があるだけでなく、実際に高級なものが多く、10,000円から100,000円以上のものまでございます。 骨壺を石材でお買い求めの方は、ご予算に余裕がある場合が多い印象です。
■デザインによって価格が上がることもある
骨壺はシンプルなものであれば、相場としては上記の価格帯に収束します。 ただし、絵画や彫刻などの装飾が施された骨壺は10,000円から100,000円以上になることもあります。 たとえば木材は加工がしやすく、漆塗りや蒔絵、螺鈿細工などのアクセントを加えれば、そのぶんお値段は上がります。 また陶磁器など、素材に限らず、名工など作り手の名前などでブランド品として高級なものもございます。
また、オーダーメイドの場合は、1,000,000円近くかかる場合もあります。
■高ければ良く、安ければ悪い、というわけではない
葬礼は骨壺にばかりお金がかかるわけではありません。 あくまでも、亡くなられた方や、共にお弔いになる方々へのお気持ちが大切です。 「安いものでは、高額なものでなければ、その気持ちが表現できない」と考える必要はありません。 ご予算と実用性に照らし合わせて、適切にお選びになるのがよろしいかと存じます。 そのための参考として当ブログが役立てば、たいへん光栄でございます。
以上、今回は骨壺の価格帯についてご説明いたしました。
お読みいただきありがとうございました。
九谷屋では、北陸地方を代表する伝統工芸品である九谷焼の素焼き骨壺をご提供しております。 宮内庁にも携わった作家の形づくる、良質で安価な一品をぜひ一度ご覧になっていただければ幸いです。