弊社は大正十二年の創業以来、九谷焼をはじめ工芸品を専門に取り扱っている企業です。
当ブログでは焼物の魅力や、有用な情報をわかりやすく、お客様へ発信してまいります。
今回のテーマは「年末年始の凶事」です。
年の瀬、身内に不幸があった。年賀状の準備は済んでいる。正月飾りも買った。それが、すべて止まる。
喪中はがきは間に合わない。火葬場は年末年始で休み。おせちはどうする。初詣は。こうした疑問が、次々に浮かびます。
今回は、年末年始に凶事があった場合の対応を、順を追ってお伝えします。
喪中はがきが間に合わない場合
喪中はがきは、本来12月上旬までに出すものです。
けれど、12月中旬以降に不幸があった場合、物理的に間に合いません。この場合、年賀状を出さず、松の内(1月7日)が明けてから寒中見舞いを出します。
寒中見舞いには「年末に不幸があり、年賀状を控えさせていただきました」と一言添えます。これで、相手に事情が伝わります。
また、年賀状が届いた場合も、返信は寒中見舞いで。年賀状で返すことは避けます。
正月飾りと年賀状の扱い
喪中の家では、正月飾りを出しません。
門松、しめ縄、鏡餅。これらはすべて控えます。ただし、地域によっては「忌中(きちゅう)」と「喪中」を分けて考えることがあります。
忌中は四十九日まで。喪中は一年間。忌中は祝い事を避けるが、喪中は正月飾りを出してもよい、という考え方もあります。
迷ったときは、菩提寺や葬儀社に相談するのが確実です。
すでに届いた年賀状は、そのまま受け取ります。返信は寒中見舞いで。もし年賀状を出してしまった後に不幸があった場合は、相手に電話やメールで一言伝えれば、失礼にはあたりません。
火葬場の年末年始営業
火葬場は、多くが12月30日から1月3日まで休みです。
この期間に亡くなった場合、火葬は1月4日以降になります。それまでご遺体を安置する必要があります。
葬儀社は年末年始も対応していることが多い。けれど、火葬場が動かないため、葬儀の日程は年明けにずれ込みます。
安置場所は、自宅か葬儀社の安置室。保冷しながら、数日間待つことになります。
この間、家族は落ち着かない時間を過ごします。けれど、火葬場が動くまでは待つしかありません。葬儀社と密に連絡を取り、日程を調整してください。
おせちや祝い事の自粛範囲
喪中の正月、おせちは食べてもよいのか。
これは地域や家によって考え方が分かれます。一般的には、忌中(四十九日以内)は祝い事を避け、おせちも控えます。けれど、喪中(一年以内)であれば、おせちを食べてもよいとする地域もあります。
祝い酒や祝い膳は避ける。ただし、通常の食事として、煮物や酢の物を食べることは問題ない。こうした線引きをする家庭が多いようです。
初詣も同様です。忌中は神社への参拝を避けるのが一般的。けれど、喪中であれば参拝してもよいとする考え方もあります。お寺への参拝は、喪中でも問題ないとされています。
迷ったら、菩提寺に相談を。地域の習慣や宗派の考え方を教えてもらえます。
骨壺の準備はいつするか
火葬場で骨壺を受け取る。その際、多くの火葬場では白い陶器の骨壺が用意されています。
けれど、後日、別の骨壺に移し替えることもできます。九谷焼の素焼き骨壺や、デザイン性のある骨壺を選びたい。そう考える方もいます。
九谷屋では、さまざまなサイズとデザインの骨壺を取り揃えています。火葬後すぐに必要というわけではなく、四十九日や一周忌のタイミングで選び直す方も多くいらっしゃいます。
素焼きの骨壺は、名前や戒名を直接書き込むことができます。筆で文字を記す。その行為が、故人への思いを形にします。
年が明けて、落ち着いてから選ぶ。それでも遅くはありません。
年の瀬、静かに送る心
年末年始の凶事は、慌ただしさの中で起こります。
火葬場が休み、葬儀社との調整、年賀状の対応、おせちの判断。やることが重なり、気持ちの整理がつかないまま、日々が過ぎていく。
けれど、慌てなくてもよい。火葬は年明けまで待てばよい。年賀状は寒中見舞いで返せばよい。おせちは家族で相談して決めればよい。
大切なのは、故人を静かに送る心です。形式に囚われすぎず、できる範囲で整える。それで十分です。
年の瀬のご挨拶
今年も残りわずかとなりました。
九谷屋のブログをお読みいただき、ありがとうございます。焼物の魅力、骨壺の選び方、贈答の作法。さまざまなテーマでお届けしてまいりました。
来年も、変わらず暮らしに役立つ情報を発信してまいります。年明けは、骨壺のサイズと地域差、名入れの方法、置き場所の工夫といったテーマを予定しています。
九谷屋のご紹介
九谷屋では、九谷焼の素焼き骨壺をはじめ、さまざまな骨壺を取り揃えております。
火葬後すぐに必要というわけではなく、落ち着いてからお選びいただくこともできます。サイズや素材のご相談も承りますので、どうぞお気軽にお声がけください。年末年始も、お問い合わせは随時受け付けております。


