九谷屋のブログへようこそ。
弊社は大正12年の創業以来、九谷焼をはじめ工芸品を専門に取り扱っている企業です。
当ブログでは焼物の魅力や、有用な情報をわかりやすく発信いたいします。
今回のテーマは「シチュエーション別に適切な骨壺」です。
自宅安置、墓地や納骨堂安置、土への埋葬など、目的によっても骨壺には向き不向きがあるのです。
自宅安置
自宅に安置する場合は、見た目の美しさやインテリアとの調和が重要です。
来客された方に、亡くなった方の生前を忍ばせるデザインを求める方もおられます。
素材としては陶磁器製とガラス製の骨壺が向いています。
陶磁器製の骨壺は、伝統的な模様や現代的なデザインが豊富で、インテリアに合わせやすいという長所があります。
例えば、美しい青磁や白磁の骨壺は、清潔感がありながらも高級感があります。
また、素焼き骨壺のようにシンプルなデザインも好まれます。
ガラス製骨壺は、透明感があり、光を通すことで美しい見た目を保ちます。
カラフルなデザインやエレガントな形状のものが多く、動物のご家族を追悼される方に多く用いられています。
墓地埋葬
墓地に埋葬する場合は、耐久性があり、長期間にわたって風化しにくい材質の骨壺が求められます。
陶磁器、金属、石材の素材が向いており、陶磁器は青磁、白磁、素焼きを問わず、金属の中ではステンレス製が無難です。
いつでも目に付く場所に安置することもないので、デザインはシンプルなものがよいでしょう。
ガラスと木材は、主に耐久性と保存性において不向きです。
納骨堂安置
納骨堂に収める場合は、スペースに適したサイズと耐久性が求められます。
シンプルな陶磁器製の骨壺であれば、サイズの規格が多く、納骨堂の規定に合わせやすく無難です。
金属も、ステンレスやブロンズであれば規格に困ることも少なく、耐久性の面で向いています。
いずれにせよ、まずは納骨堂の規定、規則をお確かめになったうえで選定に入るのがよいでしょう。
自然埋葬
土や海などの自然へと直接埋葬する場合は、素材において環境に配慮する必要があります。
木製か、陶磁器であれば素焼きの骨壺が、自然に還ることができるので、適切です。
近年では珪藻土などで作った「生分解性素材エコ骨壷」も、さかんに開発と流通が行われています。
分骨
分骨用の小型骨壺は、複数の家族が遺骨を分けて持つ場合に適しています。
様々な方で分け持つことになるので、亡くなった方の生前は強く偲ばれるものか、シンプルなデザインのものが適切でしょう。
数を多く作る場合は、ご予算の面でも注意が必要です。
具体的には、小型陶器製骨壺であれば選択肢も多く、良質で安価な骨壺が揃いやすいかと存じます。
また、常に身につけていたいという思いから、遺骨ペンダントに分骨される方も多くおられます。
以上、今回はシチュエーション別に適切な骨壺をご紹介いたしました。
お読みいただきありがとうございました。
九谷屋では、北陸地方を代表する伝統工芸品である九谷焼の素焼き骨壺をご提供しております。
宮内庁にも携わった作家の形づくる、良質で安価な一品をぜひ一度ご覧になっていただければ幸いです。